検索エンジン対策(SEO)とは、ウェブサイトを上位に表示させるためのテクニックや方法のことです。SEOは技術の進歩に伴い年々変化しており、検索上位に入るには最新の動向を把握することが重要です。
それでは、「何から始めたらいいのかもわからない」という初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
1.SEO、検索エンジン対策とは?
SEO対策(検索エンジン対策)とは、GoogleやYahoo!の検索結果で上位に表示されるようにウェブサイトを構築する方法のことです。SEOは、検索エンジン最適化とも訳されます。
また、検索エンジンとは主にGoogle検索のシステムのことを意味します。
SEOは、ウェブサイトへの訪問者数、アクセス数を増やすデジタルマーケティング戦略の重要な1つです。 基本的には、GoogleやYahoo!の検索結果で10位以内を目指します。また、1位に近づくほどアクセス数の増加が期待できます。
2.SEOに対するGoogleの考え方
検索エンジン対策(SEO対策)では、「Google検索」をメインに考えます。
Googleはインターネット検索のシステムを提供するトップの企業であり、Yahoo!も同じシステムを採用しているため、Google検索で順位が上がるとYahoo!検索でも一緒に上がります。
Googleは、検索ユーザーを第一にした「ユーザーファースト」を考えています。
ですので、SEOも「ユーザーファーストと関連する技術」を徹底すると順位が上がっていきます。
また、検索エンジンはアルゴリズムというものを更新します。アルゴリズムは、検索エンジンのルールの様なものです。これを「コアアップデート」と呼びます。
ですので、SEO担当者はGoogleの更新に細心の注意を払い、最適化の取り組みが成果を上げているかを随時確認する必要があります。
ウェブページがわかりやすく書かれているか、ユーザーが探している必要な情報があるか、関連性の高いキーワードを使用しているか、を確認します。
さらに、「E-A-T」と呼ばれる評価基準も重要です。E-A-Tは、サイトの記事に専門性があるか、権威性はあるか、信頼性はあるか、の3点になります。
3.検索エンジン対策の3つの種類
検索エンジン対策は、大きく分けると3つあります。
・ウェブページのコンテンツ(メインとなる文章)を最適化する
・ウェブサイトの内側のリンクなど内部対策をする
・自社や自分のウェブサイトへの、他サイトからのリンクなど外部対策をする
になります。
これらの手段をおこなうと、あなたのウェブサイトが検索エンジンの結果で上位表示され、より多くの人に見られる可能性が高くなります。
それでは、この3つをそれぞれを見ていきます。
4.ウェブサイトのコンテンツ対策
コンテンツとは文章やタイトルのことで、SEOのメイン対策になります。
ユーザーに価値ある関連情報を提供しているか、が重要なポイントです。
まず、ユーザーがGoogleで検索するときに使う「検索キーワード」を後述する「Googleキーワードプランナー」などのツールで調査します。
関連性の高いキーワードを選び、検索ユーザー(読者)にとって有益な最新情報を執筆、制作していきます。メインの文章に、ユーザーが検索するキーワードを適度に使用します。
また、検索キーワードはタイトルや見出しにも適度に利用します。通常は1回、多くても2回ほどにします。
5.ウェブサイトの内部対策
内部対策としては、
・タイトル、見出し、メタディスクリプション(概要)の設定と最適化
・ページをW3Cという枠組みに沿って適切にコーディング(プログラム)する
・リンク切れがないことを確認する
・サイトマップを用意する
・ウェブサイトのスピード読み込みを速くする
・スマホやタブレットなどモバイルフレンドリーなウェブサイトを作る
・記事同士をリンクしたり、内部リンクをおこなう
などになります。
これらをおこなうと、検索エンジンのクローラー(サイトを巡回しているロボットプログラム)がすべてのページを巡回しやすくなり、インデックス(Google検索に登録される)されやすくなります。検索エンジンのクローラーに最適化されたウェブサイト構造にすることが重要です。
6.ウェブサイトの外部対策
外部対策には、
・自分のウェブサイトに他のウェブサイトからリンクされる「外部リンク」を構築する
・SNSを連動させて、「いいね」などを増やす
などになります。SNSは、SEOには直接影響はないのですが、Twitterなどでサイテーション(引用)されるとサイトが有名になり間接的に影響が出てきます。
7.SEOのメリットとデメリット、注意点
検索エンジン対策の最大のメリットは、検索順位に乗ってしまうと無料でサイトにアクセス数を集めることができる点です。
ただデメリットとして、広告出稿などに比べて結果が出るまでに時間がかかること、検索上位にランクインし続ける保証がない点です。
また注意点として、「ブラックハット」と呼ばれるSEOの戦術を避けることです。文章に大量に検索キーワードを使用したり、外部リンクを購入したりすると、Googleからサイトにペナルティがつけられ、検索結果から完全に削除されることもあります。
さらに「YMYL」と呼ばれる「時事問題、医療、健康、金融」などに関わる記事は、かなり厳しくチェックされるため注意が必要です。
8.人気のSEOツールやサービス
SEOツールの代表的なものに、
・Googleキーワードプランナー
・Googleサーチコンソール
・Googleアナリティクス
・コピーチェックツール
・検索順位チェックツール
などがあります。
「Googleキーワードプランナー」は、ユーザーの検索キーワードを調べるツールです。
「Googleサーチコンソール」は、Google検索にインデックスされたページ数、発生しているエラーなどを確認できます。
「Googleアナリティクス」は、 ユーザーがどこから来たのか、ページの訪問回数、各ページの平均滞在時間などを確認できるツールです。
「コピーチェックツール」は、ウェブサイトのコンテンツが他のサイトからコピーされたものではないかを確認するツールです。
「検索順位チェックツール」は、ウェブサイトの検索順位を分析するためのツールです。
それぞれ無料のツール、有料のツールがありますが対策に取り入れて使いましょう。
9.まとめ
最近では、SNSなどで動画や画像がシェアされることも増えています。直接的な効果はないのでうが、動画も間接的にはSEOに効果があるとされているので、サイトとYouTubeなどとの連動も考えてみましょう。
また検索エンジン対策の最終的な目的は、ユーザー、つまりお客様にお問い合わせやご購入などのアクションをとってもらうことです。
Googleが重視している「ユーザーファースト」がポイントになります。 ユーザーが検索しているキーワードを適切に文中に使用し、読みやすさを考慮したコンテンツを制作してみましょう。